発毛剤で効果を出すには？AGAクリニックの院長に独自取材！

薄毛を解消したくて、発毛剤を検討している方もいるのではないでしょうか。

どうすれば効果が出るのか知りたい方もいると思います。

そこで今回は、AGAの治療をされている医師の新行内さんに、独自取材をしてみました。

発毛剤と育毛剤の違い

まずは発毛剤と育毛剤の違いを教えてください。

発毛剤と育毛剤の違いはなんですか？

発毛剤とは、発毛を促して新しい髪の毛を生やす効果がある医薬品のことです。今よりさらに髪の毛を生やして薄毛を改善したい場合に使用すると良いでしょう。

一方、育毛剤とは頭皮環境を改善して、抜け毛や薄毛を予防する作用があるものを指しています。医薬部外品であるケースが多く、薄毛や抜け毛を予防したいときに使うものです。

ご自身の状況や目的に応じて使い分けることが大事です。

発毛剤選びは、さまざまな視点でチェックすることが大事

ひと口に発毛剤といっても、合う合わないがあります。

効果のあるものを選べるかが、発毛のカギとなるでしょう。

発毛剤のおすすめの選び方はありますか？

発毛剤として日本で認可されているのはミノキシジルの塗り薬のみで、クリニックやドラッグストアで処方を受けることができます。

まずミノキシジルが何%配合されているのか見た方が良いでしょう。

また、その他に含まれている成分や容器の使いやすさ（塗りやすさ）、使用感、香り、価格、ブランドや信頼性などを考慮することも重要です。

ミノキシジルの割合が同じでも、吸収性の違いによって効果や副作用の出やすさが変わる可能性があるからです。

取材協力者：
新行内さん

効果や副作用に関しては、使ってみないと自分に合うかわからないと思いますので、使ってみて自分に合うものを探すことが大切だと言えます。

発毛剤選びで特に見ておきたい成分はありますか？

ミノキシジルの濃度が最も重要です。男性であればミノキシジル5%、女性はミノキシジル1-2%を使用するのが一般的でしょう。効果と安全性に関する研究で、最も実証されている濃度となっています。

しかしながら、症状の進行度合いによっては、より強い効果が求められるケースもあります。その際は医師の処方のもと、濃度の濃いミノキシジルを使用することがあるでしょう。

発毛剤で含まれる成分の「ミノキシジル」とは何なのでしょうか？

ミノキシジルとは、元々は高血圧の薬として開発されたもので、副作用の一環として発毛効果が認められた薬です。

血管新生を促し毛根の血行を改善し、毛母細胞において成長因子分泌を促すことで発毛効果が現れます。

適切に使用することで高い発毛効果が期待できるので、日本皮膚科学会のAGAガイドラインでも強く推奨されています。

取材協力者：
新行内さん

現在、AGA治療薬として世界的に最も広く使用されている薬の一つです。

発毛剤の使い方で効果の出方が変わる

発毛剤の効果を出しやすくする使い方について、お伺いします。

発毛剤の効果を引き出す使用方法はありますか？

まずは用法用量をしっかりと守って使用することが最も重要です。1日2回、指定された量を薄毛が気になる頭皮に塗布します。塗るタイミングはシャワー後など、頭皮の汚れを落とした後がベストです。

また、塗る際は髪の毛をかき分けて頭皮に直接塗るようにし、髪の毛に付着する量をできるだけ減らすことをおすすめします。塗った後は自然乾燥させ、数時間頭皮に吸収させると良いでしょう。

さらに、レーザー治療やフィナステリドの飲み薬などと併用すると、発毛剤の効果をさらに実感しやすくなります。

ただし、頭皮の荒れや痒みなどがある状態では発毛剤の効果が弱まりますので、頭皮環境の改善も重要です。

発毛剤はどれくらいで効果を実感できるのでしょうか？

一般的には3-4ヶ月くらいで効果が出始めます。人によっては最初の1ヶ月で初期脱毛といって、抜け毛が増えることも珍しくありません。

その後徐々に発毛が始まり、約1年かけて髪の毛が増えていきます。

徐々に変化が出るため、効果が分かりにくいケースもあります。その場合は、治療開始時から定期的に頭部の写真を撮っておくことで、比較しやすくなるでしょう。

取材協力者：
新行内さん

発毛剤の使用開始後1年経つと、効果としては頭打ちになってきますが、最初の1年で出た効果を維持する意味で、継続使用をおすすめします。

発毛剤を使える人と使えない人がいる

発毛剤を使う際は、いくつかの注意点があります。

発毛剤を使用する際の注意点や副作用について教えてください

まずは、禁忌や慎重投与の対象ではないかどうかをチェックしましょう。

また、ミノキシジルにアレルギーのある方、未成年、AGA以外の脱毛症も使用の対象外となります。

副作用としては赤みや痒み、動悸、むくみなどが代表的です。副作用の心配がある方は医師に相談してみてください。

未成年に対しては日本ではミノキシジルの認可はされていないものの、医師の判断で使用する場合もあります。

AGA治療と市販の発毛剤を使用するメリットとデメリット

髪の毛を増やす方法として、発毛剤以外にAGA治療があります。

メリットとデメリットを教えてください。

AGA治療するのと市販の発毛剤を使用するメリットとデメリットを教えてください。

クリニックで行うAGA治療は、やはりしっかりと効果が出やすいというメリットがあります。

デメリットとしては、市販の発毛剤を使用するよりも一般的にコストがかかる可能性があることです。

市販の発毛剤はコストを抑えて治療を行うことができる点がメリットです。しかしながら、市販の発毛剤だけでは効果を実感しづらいことがあります。

市販の育毛剤を長年使用したけれど効果が実感できず、結局クリニックでの治療をご希望する方が多くいらっしゃいます。

取材協力者：
新行内さん

当院では長期的に見て、コストを抑えながら効果が出るような治療をご提案しておりますので、ぜひご相談いただければと思います。

今回お話を伺った「ナチュラルAGAクリニック」