クリニックでの脱毛を、考え中の方もいると思います。
しかし医療脱毛には、いくつもの方法があるため、自分に合うものを選ぶことが大切です。
今回は、みずほクリニックの院長に独占取材をしてきました。
- 札幌医科大学・大学院卒業
- 米国フロリダ・モフィット国立癌センター、札幌医科大学・形成外科(助教)、北海道砂川市立病院・形成外科(医長)後、大手美容形成外科入職(院長歴任)
- 2014年、みずほクリニック開業
そもそも医療脱毛とは
医療脱毛の他に、美容脱毛もあります。
両方、脱毛ですが違いはあるのでしょうか。
医療脱毛と美容脱毛の違いについて教えてください
美容脱毛(エステ脱毛)は、光脱毛のため様々な波長の光を混ぜて照射しています。
それらの成分のうち、一部の光が脱毛効果のある波長なので、医療脱毛に比べると高出力で打てません。
一方医療脱毛で使用されるレーザーは、1種類の光を使用しています。この光は、脱毛に対して高い効果を発揮してくれます。
小松先生
十分に高いエネルギーでレーザーを打てる分、エステ脱毛より少ない回数で結果を得られる可能性があります。
医療脱毛が向いている人
効果が期待できるのであれば、医療脱毛を受けてみてもいいでしょう。
医療脱毛を受ける際は、自分に合っているか確認することが大切です。
美容脱毛ではなく医療脱毛がおすすめな人の特徴を教えてください
美容脱毛(エステ脱毛)よりも、少ない回数で早く確実な効果を出したい人は、最初から医療脱毛(レーザー脱毛)を選んだ方が良いです。
エステ脱毛を続けていて効果が不十分と感じる人や、肌にあわずトラブルを起こす可能性がある人は、医療脱毛への変更を検討した方がいいでしょう。
医療脱毛のメリットとデメリットは何ですか
メリットは、エステ脱毛よりも確実で早い効果が期待できることです。万が一肌にトラブルが生じても、クリニックであれば、すぐに医師が対応できます。
一方、デメリットは金額がエステ脱毛よりもやや高いことです。
クリニックのなかには1部位であれば安いけれど、全身脱毛やコースで組むと、極端に高額になるクリニックもあります。したがって、料金プランを確認することが大事です。
小松先生
また、エステ脱毛より高出力で打っているため、肌質・肌色等によっては、熱傷などのトラブルが起こる場合もあります。
医療脱毛には、いろいろなレーザーの種類がある
医療脱毛のレーザーには、いくつか種類があります。
それぞれの特性を知った上で、選ぶことが大切です。
医療脱毛のレーザーの種類と特徴を教えてください
医療脱毛には、主に熱破壊式と蓄熱式があります。熱破壊式の特徴は、黒い色素にレーザーを反応させることで、毛母細胞を破壊しながら脱毛していくことです。
熱破壊式では、アレキサンドライトレーザー、ヤグレーザー、ダイオードレーザーのいずれかを使用することが多いでしょう。
- アレキサンドライトレーザー
脱毛効果はもっとも高いでしょう。その反面肌色が褐色など色素の濃い方の場合、あまり高出力では打てません。
熱傷リスクは、他の二つのレーザーに対してわずかに高めとなります。
- ヤグレーザー
脱毛効果はアレキサンドライトよりも弱いが、肌の色素の濃い方にも使えます。
とくにVIO脱毛・乳輪脱毛は、色素があるため通常ヤグレーザーで行うことが多いです。
また、アレキサンドライトの照射で生じた硬毛化や産毛にもある程度対応できます。
- ダイオードレーザー
効果は、アレキサンドライトとヤグレーザーの中間くらいです。熱傷のリスクもアレキサンドライトとヤグレーザーの間くらいの確率となるでしょう。
照射径の大きなハンドピースを備えた機種が多いため、照射スピードが速く、少ない時間で施術が完了するというメリットがあります。
一方、蓄熱式の特徴は、レーザーで毛包幹細胞を破壊しながら脱毛していくことです。主に、ダイオードレーザーとアレキサンドライトレーザーに分かれます。
- ダイオードレーザー
蓄熱式では最も一般的です。痛みが少ない、スピードが速いなどがメリットとなります。
- アレキサンドライトレーザー
蓄熱式ではダイオードよりもマイナーですが、レーザー波長をより毛のメラニンに反応しやすいでしょう。
医療脱毛の効果をすぐに実感することは難しい
医療脱毛は1回で効果を得られるわけではありません。
何回脱毛すると効果を実感できるのか知れば、おおよその費用を計算しやすくなるでしょう。
医療脱毛は何回(どれくらいの期間)で効果を実感できるのでしょうか?
レーザーや機種によっても異なりますが、約2~3ヶ月おきに計6回前後の照射によって、効果を実感しやすくなるでしょう。
6回だと完全とまでは言えませんが、かなり薄くなり処理が楽になる可能性が高くなります。
医療脱毛を受ける際の注意点はありますか?
日に焼いて肌が日焼けしてしまうと、医療脱毛による熱傷リスクが上昇します。レーザーの出力を強くできなくなり、効果を出しづらくなるため、治療期間中は日焼けを避けた方が良いでしょう。
また、脱毛後に皮膚に軽い炎症が生じます。痒みなどを感じるかもしれませんが、皮膚を掻いたり、擦ったりしない方が良いでしょう。跡が残ることもあります。
痒みが我慢できない時に肌に塗布するステロイド軟膏をクリニックで処方してもらうことで、症状を抑えやすくなるでしょう。
小松先生
普段から肌トラブルがある場合は、事前にクリニックの医師に安全に脱毛レーザーを照射できるかご相談されることをおすすめします。
今回お話を伺った「みずほクリニック」
・オンライン診療に対応
・土日祝日も診察可